時代は1980年代末、アナーキック・アジャストメントはサンフランシスコ在住のアラン・ブラウンが立ち上げたばかりのアメリカのブランドで、過激で暴力的な噂の絶えなかったBMXやスケートボードなどエクストリームシーンにポジティブなメッセージを発信する事を意図しており、若くて可能性のあるデザイナーを探していました。
アナーキックは無秩序を意味しアジャストメントは調整とか調和を表しており、相反する概念を持ってくることでこの世界のバランスを表現しようという試みです。
そんななかで白羽の矢が立ったのが当時まだロンドンに住んでいた10代のニック・フィリップでした。当時ニックがアートディレクターを務めたイギリスのカルチャーマガジン「READ & DESTROY」が注目されたのです。
そんなREAD & DESTROYのTシャツも入荷しております。
APEのパロディなんかもあったりします。
アナーキックのメッセージ性の強いTシャツはこうして生まれ、ニックはTシャツが好評を博したことでアランに誘われてサンフランシスコに移住することを決心しデザイナーとしてのキャリアを本格的にスタートさせたのです。
こちらが80年代後半のニックです。
こちらは1994年のBoonのアナーキック特集のヒトコマ。
「スピリチュアル、テクノロジー、UFOの融合がアナーキックのポリシー。」と書かれています。
この間入荷したアナーキックを改めてご紹介。
こちらはアナーキックの中でも言わずと知れたAKIRAシリーズの鉄雄がプリントされたTシャツ。
このように多くのミュージシャンやアーティスト、デザイナーが着用していました。2017年にはsupreme×AKIRAが話題となりましたが、それの元ネタとも言われております。
今年2019年は漫画AKIRAの舞台でありTシャツの価格が高騰していますが、その中でもアナーキックはデザインが秀逸かつ希少なので是非とも手に入れて欲しい一枚です。
長くなってしまいましたが、アナーキックについては語りきれないので、今回を第一弾と称しまして、またの機会にもっと掘り下げたことを第二弾として紹介させていただきます。
AKIRAのTシャツ以外にも何点かアナーキックは入荷しておりますので是非店頭に見に来て下さい。
お待ちしております。